[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
帰り道、もう外は暗くなっていたのですが、いつものとおり何の警戒も無く砂都は歩いていました。
だって会社の敷地内。
警戒することといえばその道の左右にある工事中のエリアですが、もう時間も時間。
クレーンなどは動いておりません。
ぼーっと、何を思うのでもなく、進んでいきました。
突然。
ぐさり。
何かが右足小指に突き刺さりました。
外です。人間は靴を履きます。当然ですが、砂都も履いています。
底の薄いバレエシューズっぽい安物ではありましたが、それでも足にぐさりときたんです。
靴下も履いてました。それすら、無駄な抵抗でした。
いてっと思い立ち止まり、靴を脱いでひっくり返しました。
暗くて何かはわかりませんが、何かが張り付いております。
引っこ抜きました。
左足だけに重心を乗せ、右足は地に着かないように気をつけながらジャンプで外灯の下まで動きます。
砂都は、先程から手に持ったそれをまじまじと見つめました。
想像でしかありませんが、靴の一部分が外れてしまったもののようでした。
黒いゴム部分に、鉄が三本刺さっているものです。
画鋲などというレベルを超えて、すでに釘。きっと女性物のかかとの高い靴のものでしょう。
そのうちの一本が、靴を通り越して刺さった模様。
軽いいじめよりもタチが悪いです。
三本ぜんぶだったらと思うと、少々ぞっとします。
手に持ったまま、どうしようかと悩んだのですが、そのまま元に戻すわけにもいきません。
仕方がないので駅まで持って行きゴミ箱へ処分。
今思うと、工事現場で使っていたなにか、だったかも知れません。
そうだったら、ごめんなさいと心の中で思うばかりです。
なんでかたまに、こういうある意味神がかり的なことが、あり、ます。
間が悪いというか、ボケというか、ただ単に運が悪い。
始終を知り合いに見られてなかっただけ、まだマシとしましょう。
怪我も、軽く絆創膏くらいのものだったので、ヨシとしましょう。
なんてね。
あ、ちょっと物書きっぽいカモ。
原稿に、戻ります・・・・・(地の文がいつもネック)